映画「峠」 資金で助太刀 長岡商議所など２千万円協賛

　長岡藩家老、河井継之助の生涯を描く映画「峠　最後のサムライ」を応援しようと、新潟県長岡市の長岡商工会議所などは２５日、製作委員会に協賛金約２千万円を贈った。長岡市を中心に企業などから募ったもので、映画の製作費に充てられる。

　長岡、小千谷の両商議所、長岡観光コンベンション協会など６団体でつくる「製作支援の会」が１０月から協賛金を募ったところ、長岡市内をはじめ県内外の３７社・団体から集まった。

　長岡市のホテルで開かれた贈呈式には、関係者約２０人が出席した。長岡商議所会頭で支援の会の丸山智会長が「長岡開府４００年の節目に映画化が決まり、うれしく思う。地元から盛り上げていきたい」と述べ、映画のＰＲ活動を行う松竹ナビ（東京）の細内重夫常務に目録を手渡した。

　細内常務は「サムライや武士道は、海外の人の目にエキゾチックで魅力的に映るはず。地元企業とのタイアップで国内外の観光客を誘致し、地域経済の活性化につなげたい」と語った。

　映画は２０２０年公開予定。９月末から長岡市や新潟市など県内各地で撮影し、１１月下旬に撮り終えた。現在、編集作業が進んでおり１９年３月に完成する見込みだ。